実は、ハロプロDJも、真剣にやれば面白いという話なんですが、

そもそも私がハロプロDJ放送を始めたのは、実際の現場でのDJを始めるずっと前でした。
あえてメディアを限定して、その中でどれだけDJとしてのスキルを磨くことができるのかという、
自分にとっては実験でもありました。

回を重ねるごとにソフトや音の処理などを何パターンも試していき、
とりあえずは現在のスタイルに落ちついたようです。
アーメンビーツなどのループフレーズを多用した回などもありましたね。
初期はLivetubeでやってたのですが、もう映像は残ってないでしょう。

引っ越しなども挟んで、結構間をあけたりもしています。

自分としては、自分みたいなことをやる人が、もっといてもいいなと思います。
DJとしては、どのジャンルでも分け隔てなくプレイしたいというのがあるので、
ハロプロその他アイドルポップと、
自分が普段聴いていて、 アナログでも保有しているダブやミニマルやヒップホップを、
できることなら混ぜてプレイしたいです。

しかし、リスナーとして自分がそこまで聴きたいかというと、ちょっと違う気もするんです。

ならば、とりあえずきっちり分けておいて、 でもどちらもマジでやってみようと思っています。

というわけで、とりあえず他のアイドル系やらJ-POP系のDJにも応用可能な形で
DJやるときに心がけていることを書いてみようと思います。

まずは、大まかに音源の特徴を分析すると、

1.ジャンルは多岐に渡っている

テクノやヒップホップというジャンルの間には壁があります。
その壁には抜け道がありますが、それを抜けるにはDJスキルと選曲眼と、
それなりの知識が必要です。


2.クラブプレイを想定されていない

クラブでプレイする音源ではないので、アナログなんかと違って低音が薄いです。
アナログな質感が希薄で、高域がキンキンすると感じることもあるかもしれません。
CDから直接リッピングした非圧縮音源でも、アナログには遠く及ばない音質です。


3.音そのものよりも、シンガーによって認識されている。

ハロプロならばつんくとかあります。
もっとくわしくアレンジャー(ハロプロではたまにダンスマンとかいますね。あと寺田とかなど、)を挙げればきりがありません。
そういったクリエイターとして括られている部分は、ディープなファンにはありますが、
それ以上に、そのユニットにいるメンバーが誰であるか、 グループでも誰のパートが多い曲なのかで、リスナーには認識されています。


それでは、それぞれの分析に対して、対策を立てていきます。


1.あえてジャンル分けをきっちりやる。

関連性が希薄なのであれば、その関連性をできるだけきっちり考えます。
自分の場合は、バラード系、ヒップホップ系、ハウス系、テクノ系、ロック系 は、かならず分類しています。
さらにそれぞれのジャンルの間に位置するような曲が準備できれば最高ですが、
それがない場合は、リミックスや、3の方法などを駆使します。


2.音源の加工を最低限にとどめ、リミックス、ブートレグを多用する。

音源の加工に関しては、いろいろ試してはみましたが、 非常に繊細に対応しなければいけません。
リズムを強調するためにEQで低域をブーストしたりはしますが、ボーカルを切り刻むなんてことはしません。
これは、外部リミキサーによるオフィシャルなリミックスですら行われている手法ですが、ファン心理としてどうも良い方法とは思えません。
その他空間系、位相系エフェクトは、間奏を演出する程度に止めます。
リバーブは、ボーカルのソロパートには使えます。

また、リミックスを自作し、 ネットで公開されているファン・リミックスを使用します。
加工に留まらず、意外性の演出を心がけます。
また、PCDJの強みである、テンポ合わせの正確さを利用し、 間奏部分に、他の曲の部分をプレイしたりすることも多くあります。


3.アイドルポップ独自のつながりを活用する。

例えば、℃-uteのメンバーはBuono!やZYX、あぁ!などと共通しており、
メインのシンガーが同じであれば、関連性は高くなります。
ジャンルを超える場合、こういった繋がりを利用するようにしています。
同じシンガーの、ソロ曲を交えながら数曲プレイすると、
聴いてる方もさすがに、どのシンガーにスポットが当たっているのか気付くようです。

通常のアイドルのコンサートでは、多数いるメンバーのただ一人のソロに多くの時間は割けません。
また、脱退したアイドルのコンサートなんか行われることすらありません。
ならば、選曲によってDJがそれを演出することは、
ファンにとってすばらしいサプライズになるのではないでしょうか?




それでは、それぞれの対策を実際にはどう行うか、具体的なミックス例を紹介してみます。
これらのプレイリスト例は、DJミックスで実際に自分が行ったことのある例を示しています。

1.ハロプロレイヴィーミックス例
まっさらブルージーンズ / ℃-ute  ⇒ スッペシャル・ジェネレーション / Berryz工房 ⇒ 元気+ / モーニング娘。 
キューティークイーン VOL.1スッペシャル ジェネレ~ションSEXY 8 BEAT

それぞれのグループのレイヴサイドを代表する曲。
ベースラインにアクセントがある状態から、スネアにアクセントが移っていき、怒涛のレイブ展開は続く。
ここからさらにトランシーなシンセサウンドの割合を上げていくのが予想できる展開。


2.リミックス・マッシュアップ多用ミックス例
告白の噴水広場(APX Remix) / Berryz工房 ⇒ レゾナント噴水広場 / モーニング娘×Berryz工房 ⇒ 胸騒ぎスカーレット / Berryz工房
告白の噴水広場リゾナント ブルー胸さわぎスカーレット

APXの大胆なテクノミックスをキックしたら、
その曲の元ネタのボーカルパートが使用されているマッシュアップへ
そしてボイスパーカッションのネタを手がかりにして「胸騒ぎスカーレット」へ


3.村上愛タイム例
白いTOKYO / ZYX ⇒ 即 抱きしめて / ℃-ute ⇒ 大きな愛でもてなして / ℃-ute
白いTOKYOキューティークイーン VOL.1キューティークイーン VOL.1(初回生産限定盤)(DVD付)

いずれも村上愛のボーカルがある曲。 狼スレが「めぐぅ…」で埋まること必至。
テンポは若干変化があり、メジャーキーとマイナーキーが交互にくるうえ、
激しい曲を、ソフトな曲調で挟んでいることから、邪道ともいえるプレイですが、
これを聴いたファンには、村上愛の時間である印象の方が強いのではないか。
むしろ「村上愛の成長の記録」と感じられるのではないかと思う。




というふうに沖野修也メソッド的なまとめ方をしてみました。
この本に書いてあることをハロプロDJに当てはめるならこうなるかも。

DJ選曲術―何を考えながらDJは曲を選び、そしてつないでいるのか?DJ選曲術―何を考えながらDJは曲を選び、そしてつないでいるのか?
著者:沖野 修也
販売元:リットーミュージック
発売日:2005-10
おすすめ度:4.0
クチコミを見る