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ArtLism.JPとは、
Art + Altruism(利他主義)を繋ぎあわせた造語 
音楽、写真、映像、その他各種アートを創造するクリエイターが参加し、総合的にモノや空間を創ることを目的とする。 
趣向や志が合致すれば国内外問わず誰でも参加でき、参加クリエイターは活動を自ら企画し実行していきます。 
主に日本から発信し、国籍、制作ジャンル、所属レーベルの枠がボーダーレスな団体。

ということで、この団体の初のコンピレーションアルバムmelさんから頂きました。
このコンピレーションは、一枚の写真(おそらくジャケットの写真)をモチーフに、各アーティストがイメージし製作されたそうです。
全体的な印象としては、アンビエントを軸に、様々な要素が加わったコンピレーションというようなものですが、無料配布されていますので、実際に手に取ってみてはどうでしょうか?

1曲ずつ聴きながらレビューしてみると。

スティーブ・ライヒ的なミニマリズムを感じさせる、Haruhisa Tanakaの1曲目。
グリッチ・IDMながらソウルを感じさせるコードが断片的に聴こえる、ハウス的展開も聴かせるhajimeinoueの2曲目。
メロディアスかつミニマルな鉄琴にピアノが重なり、さらにグリッチ音が様々な展開を加えるarcaの3曲目。
インダストリアルかつニューロマな世界観を、荘厳なシンセとグリッチーなリズムとSEで作り出す、hiderideの4曲目。
微細なクリック音と残響で空間を描き出すGallery Sixの5曲目、ドラムの残響音と一瞬の中断の後の混沌が素晴らしいです。
跳ねるリズムのブレイク感、ランダム感と、メロディがかなり好みな感じのAtelier Pink Noiseの6曲目。
切り刻まれたパーカッション(?)のメロディがミニマルなズレを感じさせながら展開していくjoan cambonの7曲目。
12kの作品のようなグリッチとサイン波に、フィールドレコーディングが絡むasuka tanakaの8曲目。
短く切られた音の断片が、牧歌的なメロディを奏でるmelの9曲目。
オールドスクールなテクノポップと思いきや、突進する生ドラムが挿入されるswimmingpoo1の10曲目。
サイン波パーカッションにアコースティックギターが彩りを加えるmasataka kondoの11曲目。
シューゲイザーなギターに、ベース、ドラム、キーボードが加わり、Mogwaiのようなポストロックを奏でるLittle Phraseの12曲目。これはメロディが素晴らしく自分好みです。
シンセサイザーのパルス音が絡む中に、アコースティックギターやその他生楽器が加わり、明るい空間を作り出したかと思えば、次第にノイジーな展開や混沌を見せるLILYQMAYの13曲目。
ピアノとハミングによるメロディ、ダブステップ的なノリを僅かながら感じさせるリズムに不思議な音色のパーカッションが加わり混沌とした空間を描くYoodaの14曲目。
重なるギター音を中心としたバンド演奏が、次第にミニマルかつサイケデリックに展開していくNSMZQの15曲目。
ロウなアコーディオンに、不思議な、デチューンされたようなボーカル、さらには変拍子のドラムが加わり、異世界のシンフォニック・ポップミュージックを奏でだすend's not nearの16曲目。突然のフェードアウトも含めて、素晴らしいエンディングチューン。

こうしてレビューしながら改めて感じたことは、これだけ多彩で高品質な音を集めきったキュレーション側に敬意を表したいということと、とにかく最後の終わり方が素晴らしかったということです。
各アーティストの音も、アンビエント的ではあっても挑戦的な音をふんだんに使ったものばかりで、素晴らしかったです。



こういうのなら自分も参加してみたい…

でも、とりあえずライヒのリミックスやろうかな…