というわけで、ここからしばらくは、自分のトラック制作過程を、
制作→破壊→再構築の手順を踏まえて公開してみようと思います。

第一回 とりあえず何かをとっかかりにして制作

とりあえず、きっかけは何でもいいので作り始めます。
今回は、この雑誌で扱われていたテクニックを試してみたいということがきっかけ。
それでは始めます。 

自分的に新しく知ったことで、これに書いてあったEQテクニックを試します。
808や909のEQテクニック素晴らしいっすねー。
なんかアタックもディケイのブンっていう感じでバスドラが前にでるし、
スネアも芯がありつつも、バシャッといい感じ。
素晴らしい。

自分はトラックの製作には、Ableton Liveを使っています。
ちなみに、808や909の音は、d16 groupDrumazonNephetonを使ってます。

Nepheton

Drumazon

EQやコンプレッサーは、グループバイ等の安売りで手に入れたNomad FactoryのEQです。
バンドルで安く同時に何個も手に入れました。
いくつかあるので、適当に、自分の趣味にあったものを選びます。
ぶっちゃけ、見た目で選んでもオッケーっす。

Blue Tube EQ

プラグインを選びながら、エレクトロなループフレーズを制作します。
バスドラ、スネア、ハットを全て上記2つのソフトシンセでジェネレートし、
それをNomad Factory Analog TrackBoxでEQ処理します。
あと、パートによってはコンプレッサーもかけてみます。
今回は、Nephetonのバスドラをうまく使いこなすのが出来て良かったです。
素の音ではなかなか使いにくかったんですよね。

あとはシンセ等メロディーなどを足すわけですが、
自分の愛用のソフトシンセは、Native Instruments MASSIVEです。
減算方式のトラディショナルなシンセではあるんですが、
波形の豊富さ、モジュレーションの柔軟性を買ってよく使います。
ブラウザーで音の傾向を選び、さらにエディットを加えるという使用法です。

Massive
 
今回は敢えて、ベース、パッド、リードを全てこれで制作してみます。
キーはGマイナー、BPMは120です。 
パッドのコード進行が32小節と割と長いことになりましたが、
まぁこんな感じでしょう。
すこーしだけベースのレゾナンスを展開させてみて、はい出来上がり。 

あと、マスタリングを、この雑誌にあった「コンプ二段掛け」を試してみます。

というわけで、こういった書籍に書いてあることを試すために、
習作とも言えるトラック制作を始めるわけですが、
これは破壊し、再構築するために制作します。

ぶっちゃけ、この時点で自分の好みである必要は全くないです。
どうせぶっ壊しますから。

ならなぜわざわざ壊すための制作をするのかというと、
最初から自分の好みの曲を作れるようになるためには、
破壊する方法も、産み出す方法も熟知しておく必要があるからです。

今までは、一発で、つまり最短距離で自分の好みになるような作曲方法を試していましたが、
手癖になってくることが多々あり、どうもいけないなと。

あと、最近の自分の好みの音の傾向として、
サンプリング感覚やエディット感覚を生かしたものが多いと。
しかしそれも元ネタの著作権等問われれば、世に出ることは叶わないわけで、
ならば元ネタも自分で作ってしまおうというわけです。 

ただ、この制作する過程も非常に重要で、
何か本当に必要に迫られて制作することもこれからあるかもしれないので、
その日のために技術を磨いておく必要があります。

でも、自分の曲として発表する以上は、好き勝手やる必要があるわけです。
今まで学んだことを総動員する必要があります。
練習を糧に、さらにオロジナリティを加える過程が、自分にとって必要なわけです。

元ネタが何でも、結果的に自分のフィーリングに一致するものを作ろうとしています。

だから、これからトラック制作したりしようという方も、とりあえず作り出せばいいと思うんです。
ループフレーズでも何でも、何を手がかりにしてもいいんで。
ただ、最初から名曲や、使える曲を狙っていても、なかなか難しいと思います。
とりあえずループ一つでも、バスドラ一つでも作ってみてください。
それを繰り返し使ったりしてもいいでしょうし、また別のものを次々作り出してもいい。
DJと違って、その場で反応が確かめられたりしないので、非常に根気がいるのですが、
今はインターネットという便利なものもあるので、
友達に、「初めて打ち込んでみたよー」と聴かせてもいいでしょう。
スタートのきっかけは、何でもいいんです。

この過程を通って制作されたのが、「Embrace the Defeat」という曲です。
この場合は名義を2つ使って、オリジナルバージョンを制作し、
自分を含む複数のアーティストがリミックスを制作しました。
右側のプレイヤーで試聴されてみたら、今回の完成形も予想つくかもしれません。
 

というわけで、第一段階の完成品をどうぞ。

This is just a material